小貝川の「小目沼橋」

小目沼橋

 202349日、小貝川に架かる「小目沼橋」に行ってまいりました。
 この欄干のない木橋の存在につきましては、四十五年来の「老朋友」から御教示いただきましたが、さほど遠くない所にこのような旅心をそそる橋があるとは長らく知らないままでおりました。ウカツの至りです。
 例の如く自転車にまたがり、利根川・飯沼川・鬼怒川を越え、(旧)谷和原村 筒戸の禅福寺に参詣した後、竹野大明神のあたりで小貝川の堤に上がり、上流に向かって進みましたところ、視界に小目沼橋の全容が入ってきました。

小目沼橋

 土手を下りて橋に近づいてみますと、「老朋友」が撮影した写真から想像していたよりもはるかに長く感じられ、驚きました。また、幅も狭く、足を大きく開けば橋の両端に届いてしまいます。

小目沼橋

 自転車を押して対岸へ向かって歩きはじめましたところ、やや強い北風が吹き抜け、これはアブナイと早々に引き返しました(あの狭い橋の上で自転車の向きを変えるのは、なかなか容易ならざることでした)。そこで、自転車を残して、身一つで西岸から東岸へと渡りましたが、橋上で強風が吹きました時には、思わず膝をついて身をかがめてしまいました。腑抜けの至りと言わざるを得ません。

小目沼橋

 対岸に到り、茂みを抜けて土手に上がりますと、「つくばエクスプレス」の鉄橋・高架橋を列車が走っている姿がよく見えました。列車内の乗客には、走り抜けた小貝川鉄橋の少し上流に、このような前時代的な木橋があるとは、ほとんど認識されていないことでしょう。

小目沼橋

 それはともかく風はますます強まり、川面に波頭が帯状に湧き上がっております。「このまま風がおさまらなかったら、おっかなくて戻れない...」と、いささか心配しておりました。
 少し風が吹き弱まった頃を見計らい、やや腰砕け気味に小走りで、もとの岸へと舞い戻りました。やはり根性が足りないようです。

小目沼橋

 しばらく橋のたもとに たたずんでおりましたところ、地元住民の初老男性が風の吹く中、平然と自転車を押して対岸へと渡っていきました。あの風では、私には到底、無理です。

小目沼橋

 規模的には木津川に架かる名橋「上津屋橋」とは勝負にならないとはいえ、観光施設ではない、生活に密着した木橋として活き続けている「小目沼橋」は、首都圏では稀有の存在と言えるでしょう。
 橋の周辺の道路は狭いです。自動車で訪問する場合には地元住民の迷惑にならないように気を付ける必要があるでしょう。

小目沼橋
2023.5.31記)



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