EF57 7は,EF57形電気機関車の7号機として昭和17年に製造され,第2次 世界大戦中から戦後にかけて,混乱・復興・発展の時代を走り続けた。この間,東海道線 で特急「つばめ」「はと」,上越線で急行「佐渡」「越路」,東北線で急行「津軽」「八 甲田」などを引いて活躍し,昭和53年に廃車となるまでの36年間に約346万キロを 走行した、これは地球を87周した距離にあたる。 昭和55年に日本国有鉄道から宇都宮市へ永久貸与され,同年8月より現在地に保存展 示されている。電気機関車EF57 7号機保存会により,春と秋の年2回,一般公開が 行われている。 EF57 7のあゆみ 昭和17年 9月30日 日立製作所で製造 昭和17年10月23日 沼津機関区に新製配置され,東海道線を走る。 昭和26年 6月11日 浜松機関区に移動 昭和28年 7月28日 沼津機関区に移動 昭和31年 8月21日 長岡第二機関区に移り,上越線を走る。 昭和35年11月26日 宇都宮機関区に配置され,東北線上野〜黒磯間で活躍。 昭和53年 9月26日 宇都宮運転所にて廃車 ┌────EF57形電気機関車について──────────────────────┐ │EF57形電気機関車は,昭和15年から18年にかけて,総数15両が製造され,直流│ │電化区間で旅客列車を牽引した。外見上の特色として,車両の両端につきでたパンタグラ│ │フと長いデッキがあり,そのたくましいスタイルに人気があった。15両のうち12号機│ │が昭和23年に事故廃車となったが,他の14両は東海道線・上越線を経て東北線で活躍│ │した。宇都宮運転所で廃車となり,7号機以外は解体された。 │ │ 重 量 110,82トン │ │ 全 長 19,92メートル │ │ 全 幅 2,81メートル │ │ 全 高 4,09メートル │ │ 電気方式 直流1,500ボルト │ │ 最大運転速度 時速95キロメートル │ └────────────────────────────────────────┘ ┌── 展示にいたる経過 ────────────────────────────┐ │昭和53年 1月 9日 宇都宮市での展示保存決定 │ │昭和54年 2月26日 現在地に設置を決定 │ │昭和55年 4月 1日 日本国有鉄道と宇都宮市が貸借契約締結 │ │昭和55年 5月12日 塗装工事等のため大宮工場に入場 │ │ 〜30日 │ │昭和55年 5月19日 設置のための諸工事を実施 │ │ 〜7月30日 │ │昭和55年 6月 6日 日光線鶴田駅において,国鉄から市に引き渡し │ │昭和55年 6月 8日 富士重工業宇都宮製作所において車両解体 │ │昭和55年 6月 9日 大型トレーラー3台に積み込み,現在地に陸送し,組み立て │ │昭和55年 8月 2日 最初の一般公開 │ └────────────────────────────────────────┘ |
EF57 1 1986年 国鉄発行 1000円オレンジカード 番号008607B8J5322 |
EF57 9 1987年 JR東海発行 1000円オレンジカード 番号108708B9B7034 |