「貞治三年と応安四年の『暦名』について
── 南朝方の公家・武家に関する記載を中心に ──」
『埼玉学園大学紀要』人間学部篇 第十六号, 2016年12月, 一〜一六頁.
On the Ryakumyous of the years Jouji 3 (A.D.1364) and Ouan 4 (A.D.1371)
※ 本論文の全文(PDF)は、埼玉学園大学のサイト上に公開されております。
http://id.nii.ac.jp/1354/00000475/(23_akasaka.pdf)
【正誤表】
四頁(245頁)
下段 1行
(誤) 貞治三年と応安四年『暦名』
(正) 貞治三年と応安四年の『暦名』
四頁(245頁)
下段 5行
(誤) 九327『暦名』
(正) 九327 応安四年『暦名』
【概略】
宮内庁書陵部図書寮文庫蔵 九条家伝来史料(九条本)の貞治三年(一三六四)と応安四年(一三七一)の両『暦名』を紹介、翻刻し、記載内容の比較・検討を行った。その結果、特に貞治三年の『暦名』は、南朝方の公家・武家に関する従来知られていなかった情報を含んでおり、南北朝史研究のための基礎史料として重要な価値があることを明らかにした。
【目次】
はじめに
第一章 九条本『暦名』二点の概略
第二章 貞治三年と応安四年の『暦名』の翻刻と、人名の排列
第三章 貞治三年『暦名』における南朝方の公家と武家
第四章 両『暦名』の比較により南朝方の人々を抽出する試み
おわりに
注
五位已上歴名帳、除目儀、南朝、足利直冬、後光厳天皇
The Goi-ijou-ryakumyou (rekimei) chou, The ceremony of the jimoku, The Nanchou, ASHIKAGA Tadafuyu, Gokougon-tennou (The Emperor Gokougon).