赤坂恒明
「柳原宮考
── 大覚寺統の土御門宮家 ── 
 
日本史史料研究会会報『ぶい&ぶい』(無為 無為)第二十七号,
日本史史料研究会, 2014年5月, 1〜22頁.


【概略】
 室町前期の諸史料に断片的な記載があるが出自未詳であった傍流皇族、柳原宮について検討。柳原宮が後二条院の長男 邦良親王の次男 邦世親王の子孫であり、旧称が土御門宮であったことを明らかにした。そして、土御門宮の称は、承明門院の遺領であった出雲国杵築大社領十二郷と同様に永嘉門院を経て相伝した土御門万里小路殿に由来すると推定し、また、出雲の来待(島根県松江市宍道町)等に記録・伝承が残る「土御門親王」をこの土御門宮に比定した。

【目次】
  はじめに
  一 日記史料における、柳原宮に関する記載
  二 出雲国杵築大社領十二郷と柳原宮
  三 柳原宮邦満とその系譜
  四 大覚寺統の土御門宮
  五 出雲の来待の「土御門親王」
  おわりに
  注


【略系図(参考)

【正誤】
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│     │   誤   │   正   │
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│ 6頁下16行│あるかような │あるかのような│
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│ 8頁上2行 │理解     │解釈     │
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