赤坂恒明
「永禄六年の『補略』について

── 特に戦国公家大名(在国公家領主)に関する記載を中心に ──

『埼玉学園大学紀要』人間学部篇 第十一号, 2011.12, 四三〜五八頁


※ 本論文の全文(PDF)は、埼玉学園大学のサイト上に公開されております。
  
http://id.nii.ac.jp/1354/00000525/(30_akasaka.pdf)


【概略】
 国立歴史民俗博物館所蔵 廣橋家旧蔵記録文書典籍類『補畧 永禄六年』(資料番号 H-63-555)の翻刻と研究。本史料の錯簡を訂正して本文を確定し、次いで、本史料における、所謂「公家大名(在国公家領主)」として知られる諸家、即ち、土佐の一条家とそれに仕えた公家衆([勧修寺]町家、白川家等)、飛騨の姉小路家(古川、小嶋、向(小鷹狩)の三家)、伊勢の北畠家とその一族(波岡具永、田丸具忠、小原国永、藤方教賢、越坂具成等)に関する記載を検討した。
 「土州中御門小考」は本稿の補遺。

【目次】
  はじめに
  一 永禄六年の『補略』における錯簡の訂正と翻刻
  二 永禄六年の『補略』における記載内容の検討
  三 永禄六年の『補略』における、「公家大名(在国公家領主)」に関連する記載
   1 土佐一条家とその一族、同家に仕えた公家衆
   2 飛騨姉小路家一門
   3 伊勢北畠家とその一族
  おわりに
  注

【キーワード / Key words
 土佐一条氏、姉小路氏、北畠氏、浪岡氏、補任
 Tosa-Ichijou-shi, Anegakouji-shi, Kitabatake-shi, Namioka-shi, Bunin


【正誤表】
頁・行
五二/317頁上 14行房家の子である、房家の子である。


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