旧南満洲鉄道の「プレニ型」蒸気機関車を訪ねる
2023108日)

プレニ型248号機
 
 残暑続きの2023年の秋、108日は曇天で涼しく、自転車乗りには絶好の気候、ということで、旧伊奈町(現つくばみらい市)の「きらくやまふれあいの丘」へ、旧南満洲鉄道の「プレニ型248号機」蒸気機関車を訪ねました。
 この蒸気機関車は、日本国内で保存されている唯一の旧満鉄機関車として知られており、日中関係がまだ良好であった時期に、一衣帯水の波濤を越えて、生まれ故郷の日本へと里帰りしたという、歴史的な価値が高い、文化財的な貴重な車輌です。
 
 ご参考:
  茨城・つくばみらいに旧満鉄の蒸気機関車 国内唯一現存 - 日本経済新聞(茨城 20238175:00
  https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC02DJN0S3A800C2000000/
  (甚だ遺憾ですが、有料記事です)
 
  きらくやまふれあいの丘 - 施設案内 - つくばみらい市
  https://www.city.tsukubamirai.lg.jp/data/doc/1609149114_doc_2_0.pdf
  (記載内容は現況とは必ずしも合致しておりません)

 1050分頃に出発、新大利根橋で茨城県に入り、関東鉄道常総線の稲戸井駅前(1150分頃)を経て、取手市下高井の香取八坂神社の南方を東進、岡堰の橋を渡ります(1215分過)。
 
岡堰
岡堰
 
 小貝川の左岸を進み、中通川の合流点「伊丹水門」(1235分頃)から小貝川より離れて北上します。地図によると右手に「大夫池」という池があるはずですが、埋め立てられていて跡形もなく、太陽光発電施設と化しておりました。
 (旧)伊奈町の足高(あだか)という字(アザ)に入り、千手院という寺の門前を左折して引き続き北上、ややきつい坂道を登ると、道沿いの民家はなかなか立派な旧家が多く、そこを抜けた先は林道めいた様相となり、下り坂、そして、上り坂、まもなく周囲が開けた十字路に出ました。右折して、歩道も整備された道を西進すると、目的地「きらくやまふれいあいの丘」の入り口です。自転車でそのまま直進、前方に蒸気機関車の巨体が否応なしに目に入ります(1255分頃)。
 
プレニ型248号機
 
 旧満鉄の「プレニ型248号機」機関車は、公園の「ふれあい広場」の東端、「世代ふれあいの館」の正面に置かれております。
 
プレニ型248号機
 
プレニ型248号機
 
プレニ型248号機
 
プレニ型248号機
 
プレニ型248号機
 
 蒸気機関車の保存状態は悪く、ピストンの外側の金属覆いは、左右とも朽損して落下したまま無造作に転がっており、正面から見て左側のピストン部分は青シートで覆われております。
 また、もともと立っていたはずの案内板が、炭水車の車体の下に押し込まれております。
 
プレニ型248号機
 
 屋根もない雨ざらしで、適切な管理が行われていないことが明白です。このままでは、清水公園の蒸気機関車C57129号機と同じ運命をたどりかねませんので、たいへんに懸念されます。
 そもそも、公園内に掲げられている「つくばみらい市総合福祉施設 きらくやまふれあいの丘案内図」には、言語道断、遺憾千万、プレニ機の存在自体がないものとされております。
 
きらくやまふれあいの丘案内図
 
 こんなでは、「いつでも解体・撤去できる」という管理者側の思惑が透けて見える、と第三者から勘繰られたとしても、致し方ないでしょう。
 なお、公園の「世代ふれあいの館」内のロビーには、この機関車が中華人民共和国の鞍山で稼働していた当時の写真が掲げられております。また、そこにて「つくばみらい市」の地図つきパンフレットを入手しました。
 1330分頃に「きらくやま」を離れ、新道をずっと西進していきますと、左手に林、右手にサッシ塀越しに明治時代の都市の石造建築物のハリボテが並んでいるのが見えます(1345分頃)。「ワープステーション江戸」なる施設で、NHKのロケ等で使われているのだそうです。
 
ワープステーション江戸
 
 ご参考:
  ワープステーション江戸
  https://www.warpstationedo.com/
 
 なお、先ほど入手した「つくばみらい市」のパンフレットには「歴史公園」と書かれておりますが、その実態はなく、全く以って、まぎらわしいです。ちなみに、その日は、その施設で市が主催の肝試し会が開催されていたとのこと。なお、門前の道路の南側路傍には、ヒヨドリバナが何株も咲いておりました(セイタカアワダチソウも多いのですが)。
 その新道をさらに西進し、見通しの良い下り坂を心地よくサァーッと下り、ずっと先の突き当り丁字路を右折、少し進みますと、左手に見事な藁葺きの民家がありました(字は福原)。その先を左折すると中通川に架かる橋があるはずですが、すでに廃橋となっており、少し上流側に真新しい橋「谷井田大橋」が架かっております。その橋を渡って南西に進みますが、そのまま直進すると小貝川の「稲豊橋」、さらに「新大利根橋」に到ります。まだ時間に余裕がありますので、「山谷」というバス停の少し先で右折、田圃の中の農道のような道を北西に進み、「つくばエクスプレス」の高架橋をくぐった少し先(「田圃アート」と思われる水田で稲刈り作業の最中でした)で左折し、小貝川の岸辺の篠地を目当てに進みますと、小貝川に架かる欄干のない木橋、「小目沼橋」に到りました(1430分頃)。
 
小目沼橋
 
 休日ゆえ、小貝川には橋の周囲を含め、何人もの釣り客たちが水面に釣り糸を垂らしております。また、木橋の物見客と思われる人も三人ほど来ていました。私は地元民然と自転車を押して普通に橋を渡りましたが、その日は風が強くありませんでしたので、腰が引けるようなことは一切ありません。
 なお、その日の小貝川は水量が少なく、橋脚が露出しておりました。
 
小目沼橋
 
 「小目沼橋」から先は、小貝川右岸を上流に向かい、常磐自動車道の下をくぐり、「谷原大橋」西詰を左折して県道3号「つくば野田線」を西進し、鬼怒川を「玉台橋」で渡り、「法師戸水門」、「芽吹大橋」を経て、ノンビリと帰路に就きました次第です
 
プレニ型248号機
 
2013.11.3.公開)



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