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等
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小貝川の「小目沼橋」
2023
年
4
月
9
日、小貝川に架かる「小目沼橋」に行ってまいりました。
この欄干のない木橋の存在につきましては、四十五年来の「老朋友」から御教示いただきましたが、さほど遠くない所にこのような旅心をそそる橋があるとは長らく知らないままでおりました。ウカツの至りです。
例の如く自転車にまたがり、利根川・飯沼川・鬼怒川を越え、(旧)谷和原村 筒戸の禅福寺に参詣した後、竹野大明神のあたりで小貝川の堤に上がり、上流に向かって進みましたところ、視界に小目沼橋の全容が入ってきました。
土手を下りて橋に近づいてみますと、「老朋友」が撮影した写真から想像していたよりもはるかに長く感じられ、驚きました。また、幅も狭く、足を大きく開けば橋の両端に届いてしまいます。
自転車を押して対岸へ向かって歩きはじめましたところ、やや強い北風が吹き抜け、これはアブナイと早々に引き返しました(あの狭い橋の上で自転車の向きを変えるのは、なかなか容易ならざることでした)。そこで、自転車を残して、身一つで西岸から東岸へと渡りましたが、橋上で強風が吹きました時には、思わず膝をついて身をかがめてしまいました。腑抜けの至りと言わざるを得ません。
対岸に到り、茂みを抜けて土手に上がりますと、「つくばエクスプレス」の鉄橋・高架橋を列車が走っている姿がよく見えました。列車内の乗客には、走り抜けた小貝川鉄橋の少し上流に、このような前時代的な木橋があるとは、ほとんど認識されていないことでしょう。
それはともかく風はますます強まり、川面に波頭が帯状に湧き上がっております。「このまま風がおさまらなかったら、おっかなくて戻れない...」と、いささか心配しておりました。
少し風が吹き弱まった頃を見計らい、やや腰砕け気味に小走りで、もとの岸へと舞い戻りました。やはり根性が足りないようです。
しばらく橋のたもとに たたずんでおりましたところ、地元住民の初老男性が風の吹く中、平然と自転車を押して対岸へと渡っていきました。あの風では、私には到底、無理です。
規模的には木津川に架かる名橋「上津屋橋」とは勝負にならないとはいえ、観光施設ではない、生活に密着した木橋として活き続けている「小目沼橋」は、首都圏では稀有の存在と言えるでしょう。
橋の周辺の道路は狭いです。自動車で訪問する場合には地元住民の迷惑にならないように気を付ける必要があるでしょう。
(
2023.5.31
記)
●
赤坂恒明 監訳/金山あゆみ 訳注『
ラシード=アッディーン『集史』「モンゴル史」部族篇訳注
』(風間書房
, 2022.4.
https://www.kazamashobo.co.jp/products/detail.php?product_id=2446
)が、現在、発売中です。気合を入れれば大学生でも購入できる価格に設定されております。風間書房の意気に応じていただければ幸いです。
(
2022.5.1
)
日本史史料研究会
監修
赤坂恒明
著
『
「王」と呼ばれた皇族
古代・中世皇統の末流
』
東京、吉川弘文館、二〇二〇年一月
(発売:二〇一九年十二月二十日)
ISBN 978-4-642-08369-0
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b487640.html
●
細々と発売中の本書にも、「個人用電子書籍」が、
2021
年
11
月より、紀伊國屋書店の「
Kinoppy
」等で配信される、との由です。価格は紙の書籍と同額です。なお、電子版の発売にともない、紙の書籍の存在意義が相対的に低くなります。紙の書籍の購入を御検討の方は、拙著『ジュチ裔諸政権史の研究』の如く品切・絶版となって入手不可能となる前に、お早目に御購入いただければ、と存じます。
(
2021.10.21
)
●
拙
小文「
刀鍛冶の徒弟であった御落胤、伏見宮貞致親王
」所載の 渡邊大門 編『歴史が拓く未来』(
市川、歴史と文化の研究所、
2021.1
)は、発行されるや即日、品切れとなり、その後、ごく少部数が増刷されましたが、同じく品切れとなりました。本書を所蔵する図書館・研究機関は、私の把握する限り、国立国会図書館と八王子市図書館のみです。そこで、すでに稀覯書と化しております本書の
5
〜
17
頁に所載の
拙
小文を、編者 渡邊大門先生から御認可いただきまして、
ネット上に公開
いたしました(ただし、「おわりに」の大部分は公開を差控えております)。学術論文ではなく、小著『
「王」と呼ばれた皇族
古代・中世皇統の末流
』で割愛した文章を増補修訂した、一般読者向けの文章です。御一読いただければ幸いです。
(
2021.4.28
)
赤坂恒明のページ
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過去に掲げた探訪記・写真等
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● 以前に使用していた電子メール・アドレス「akasaka@aoni.waseda.jp」は既に廃止されております。
● かつて私が或る公開講座にて語った内容が、甚だ不正確に解釈された形で、私の発言として或るブログに書かれております。しかし、そのようなことは全く述べておりません。まことに困ったことです。
● 本ページのアドレスは、二〇〇四年九月末、
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3312/index.html
から
http://www.geocities.jp/akasakatsuneaki/index.html
に変更され、更に二〇一九年二月十三日、
http://akasakatsuneaki.c.ooco.jp/index.html
に変更されました。
・
ウクライナ共和国民族・母語人口統計一覧表(
2001
年)
・
ウクライナ共和国クリミア自治共和国民族・母語人口統計一覧表(
2001
年)
・
ウクライナ共和国ドネツィク(ドネツク)州民族・母語人口統計一覧表(
2001
年)
・
ウクライナ共和国ヘルソン州民族・母語人口統計一覧表(
2001
年)
・
ウクライナ共和国オデサ(オデッサ)州民族・母語人口統計一覧表(
2001
年)
注意:
クリミア自治共和国の民族・母語人口統計
を見てみますと、例えばイジョル人の項から推測できますように、統計には誤りが含まれているようです。その誤りは
ウクライナ共和国全体の民族・母語人口統計
にも及んでいると思われます。この統計を使用する際には注意が必要です。
過去の記事より
(再公開作業中)
2020
年全ロシア国勢調査の衝撃
●
マリウポリのクインジ記念美術館の破壊
●
戦禍のマリウポリとクリミア・ギリシア人
●
「広きドニエプル川は咆哮し、うなりをあげ」
Реве та стогне Дніпр широкий
ウクライナ民族の象徴的歌曲
●
「広きドニエプル川は咆哮し、うなりをあげ」(「広きドニエプルの嵐」)のウクライナ語カタカナ歌詞
PDF
訃報 マリア・索(瑪麗亞・索 / 瑪利亞索
Maria Sologon / Мария Сологон
)老(
1921
〜
2022
) オルグヤ・エベンキ人の民俗文化伝承者
哀悼 チョイジ
čoyiji
(喬吉)先生
哀悼 ヒシクトクトホ
č.kesigtoγtaqu
(賀希格陶克陶)先生
2021
年:現代ウイグル民族命名百周年(
2021
年
12
月
20
日記)
今はなき清水公園の「乗り物公園」(
2021
年
9
月
20
日記
)
遠州堀江城主大澤左衛門佐基胤夫妻の墓(池袋の瑞鳳山祥雲寺)(
2021
年
6
月
20
日記
)
最初の在日ウイグル民族(
2021
年
5
月
24
日,
6
月
1
日記
)
学術関連情報
音源付きミシャル・タタール民謡集
L.X.
ジガンシナ、
L.I.
サルヴァロワ編『ラムベラのタタール=ミシャル人の民謡』(《タタール民族音楽=詩作品》第五巻)(
2021
年
5
月
7
日記
)
木寺宮研究の進展(
2021
年
4
月
17
日記
)
善良両氏 (
2021
年
2
月
1
日記
)
2020
年
12
月
21
日の「天声人語」における『スーホの白い馬』によせて (
2020
年
12
月
22
日記
)
或る日本人モンゴル帝国史研究者から、或る中国人(漢族)若手同業者への便り (
2020
年
9
月
9
日 日本語による電子メールからの抄録
)
カザン刊民俗音楽音源付書籍三点と、ペルム地方の「黄金基産(フォンド)」
CD
六点 ──ヴォルガ・ウラル地域諸民族の民俗音楽音源資料より── ウドムルト、コミ=ペルミャク、マリー、タタール、バシコルト(バシキール)等 (
2019
年
12
月
13
日)
地名サランスクを知らざる金帳汗国史研究者は“もぐり”也と云わざるべからず (
2018
年
6
月
29
日)
研究情報 : 十八〜十九世紀の北カフカスの歴史におけるチンギス・ハンの後裔たち (
2018
年
3
月
12
日)
東カレリア北部のカレリア・フィン民謡の音源資料(
2016.11.27.
記)
価格百分之一 トルクメンとモンゴルの豪華写真集(
2015
年
10
月
13
日)
研究情報 : 近刊のランプール本『集史』「モンゴル史」写真版刊本(
2015
年
10
月
8
日)
訃報 タラスベク・アセムクロフ
Talasbek Asemkulov
氏(2014年11月4日記)
拙稿中の一章「ウテミシュ=ハージーの『チンギス=ナーマ』の史料性,再論」(2013.6.29)
タタール民族の国民的芸術家ウルマンチェ生誕115年記念展図録(2013.6.8)
研究情報 : 十五〜十七世紀のロシアにおけるチンギス家一門
(2012.4.27)
アルメニアで刊行された、アイヴァゾフスキーに関する美術研究書
(2012.4.12)
三たびクインジ
(2012.2.7)
油地獄
イサーク・レヴィタン生誕百五十周年
(2011.09.04)
ロシア美術館のアルヒプ・クインジ
(2011.07.18)
A.I.クインジ歿後百周年によせて
(2010.11.22)
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